目次
NISA口座の約4割が未稼働とは?
なぜNISA口座を作ったのに投資しないのか
世代別に見る未稼働口座の特徴
今後NISA利用はどう変わるのか
投資初心者が注目したいポイント
まとめ
NISA口座2,052万の約4割が未稼働!なぜ投資しないのか?世代別の傾向と今後を解説
2024年にスタートした新NISAは、多くの人が口座を開設し、日本の資産形成を後押しする制度として注目されています。
一方で、金融庁の調査では、**NISA口座は約2,052万口座まで増えたものの、その約4割は実際に買付が行われていない「未稼働口座」**であることが分かりました。つまり、多くの人が口座を作ったものの、実際の投資には踏み出せていない状況です。 (金融庁)
この記事では、なぜ未稼働口座が多いのか、世代別の特徴や今後の見通しについて、投資初心者にも分かりやすく解説します。
1. NISA口座の約4割が未稼働とは?
金融庁の調査では、NISA口座数は約2,052万口座まで増加しました。
しかし、そのうち約4割は、
年間の買付額が0円
という状態でした。 (金融庁)
例えば、
2,052万口座の40%なら、
約820万口座
が投資を一度も行っていない計算になります。
これは、
制度への関心は高い
口座は作った
しかし投資は始められていない
という人が非常に多いことを意味しています。
2. なぜNISA口座を作ったのに投資しないのか
未稼働となる理由はいくつかあります。
① 何を買えばいいか分からない
最も多い理由の一つが、
「商品選びが難しい」
ということです。
証券会社には、
投資信託
ETF
日本株
米国株
など数千種類の商品があります。
初心者ほど、
「失敗したらどうしよう」
という気持ちが強くなります。
② 株価下落が怖い
例えば100万円投資して、
株価が20%下落すると、
資産は
100万円→80万円
になります。
このような値下がりを心配して、
投資を始められない人も少なくありません。
③ とりあえず口座だけ作った
新NISA開始時には、
「早く口座だけは作っておこう」
という人が多くいました。
制度を利用できる準備だけ済ませ、
商品選びは後回しにした結果、
未稼働になっているケースもあります。
④ 投資するお金がない
物価上昇の影響もあり、
毎月の生活費が増えています。
例えば、
毎月の手取りが30万円でも、
家賃や食費、光熱費などで29万円使えば、
投資に回せるお金は1万円しかありません。
「投資したいけれど余裕資金がない」という人も少なくありません。
3. 世代別に見る未稼働口座の特徴
調査や意識調査では、未稼働の理由は年代によって異なる傾向があります。 (野村アセットマネジメント)
20代
20代は、
投資経験が少ない
給与水準がまだ高くない
何を買えばよいか分からない
といった理由から、口座を作っても買付に至らない人が比較的多い傾向があります。
30〜50代
この世代は、
教育費や住宅ローンなど支出が多く、
投資資金を確保できないケースがあります。
一方で、
積立投資を継続している人も多く、
実際には新NISA利用者の中心世代でもあります。
60代以上
60代以上では、
「投資経験はあるが新たな買付はしていない」
というケースもみられます。
野村アセットマネジメントの調査では、未購入者のうち投資経験がある層は60代以上の割合が高いことが示されています。 (野村アセットマネジメント)
4. 今後NISA利用はどう変わるのか
今後は、
未稼働口座が少しずつ稼働口座へ変わる可能性があります。
理由は、
金融教育の充実
学校教育でも資産形成が取り上げられるようになり、
若い世代の投資への理解は少しずつ進んでいます。
インフレへの危機感
食品や電気料金など、
生活費の上昇を実感する人が増えています。
「預金だけでは不安」
という考えから、
NISAを活用する人は今後も増える可能性があります。
積立投資の普及
現在は、
毎月
5,000円
1万円
3万円
など少額から始める人も増えています。
「最初から100万円投資する」
必要はないことが広く知られるようになれば、未稼働口座が動き始める可能性があります。
5. 投資初心者が注目したいポイント
① 口座を作るだけでは意味がない
NISA最大のメリットは、
運用益が非課税になることです。
しかし、
投資しなければ、
そのメリットは受けられません。
② 少額から始めればよい
例えば、
毎月5,000円なら、
年間
6万円
の積立です。
無理のない金額から始めることが、
長く続けるコツです。
③ 長期投資を意識する
短期間で利益を狙うより、
10年、20年という長い期間で積み立てるほうが、
値動きの影響を受けにくくなる傾向があります。
④ 商品選びで迷ったら
初心者なら、
世界中の株式へ分散投資できるインデックス型投資信託などを候補にする人も多くいます。
ただし、自分の目的やリスク許容度に合った商品を選ぶことが大切です。
まとめ
NISA口座は約2,052万口座まで増えた一方で、その約4割が未稼働という結果は、「投資への関心」と「実際の行動」の間に大きなギャップがあることを示しています。商品選びへの不安や相場の値動き、生活費の負担などが、投資を始められない主な理由と考えられます。 (金融庁)
一方で、インフレへの関心の高まりや金融教育の普及により、今後は少額から積立投資を始める人が増える可能性があります。
投資初心者は、「完璧なタイミング」を待つ必要はありません。まずは自分の家計を見直し、無理のない金額で積立投資を始めることが、NISAを有効活用する第一歩になります。長期・積立・分散という基本を意識しながら、少しずつ資産形成を進めていきましょう。

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